ひとりの不安に寄り添う、小さな伴走の記録
外来の待合室には、静かに揺れる空調の音と、時折名前を呼ばれる声。
白崎クリニックさんの穏やかな空気に包まれながら、私はお客様の隣に座っていました。
「ひとりで行くのは、やっぱり心細いのよ」
その一言が、今回の同行のきっかけです。
退院後最初の通院という不安
今回同行した方は、5月にこちらの病院へ入院し、その後手術を受けて、先月無事に退院されました。
退院してしばらくは、ご自宅の空気に少しずつ身体が馴染んでいく時期。
そうした中で迎える“退院後初めての診察”は、たとえ元気が戻りつつあっても緊張が走るものです。
「病院の道は覚えているけれど、何となく不安でね」
そんな声に、私たちはそっと寄り添います。
診察に向けた確認。どこまで同席するか?
通院同行の際に大切にしているのは、「どこまで一緒に話を聞くか」を必ずご本人に確認することです。
診察室に入る前、私はいつものようにうかがいました。
・医師の説明をひとりで聞くか?
・それとも私たちも一緒に同席する方が安心か?
今回は、落ち着いた表情で「自分で聞くから大丈夫よ」と返ってきました。
そこで私は、地域包括支援センターの担当者から病状の確認が来る可能性をお伝えし、「帰ったら、ご自分で説明をお願いしますね」と確認しました。
「わかったわ」
その返事は、きっぱりとして頼もしいものでした。
ご本人の理解度を見ながら、そっと支える
もちろん、ただお任せするだけではありません。
医師の説明や今後の治療方針が難しい場合、ご本人の頭の片隅に不安だけが残り、誰も内容を正確に把握していない…という状況は避ける必要があります。
だからこそ、ご本人の表情や返答の様子から「理解できているか」を細かく判断し、必要であれば私たちが補助に回ります。
ひとり暮らしの方だからこそ、「すれ違いのない聞き取り」が欠かせません。
待ち時間は、大切な“人生のお話タイム”
病院という場所は、どうしても待ち時間が長くなりがちです。
けれど、その時間が思いのほか貴重な交流のひとときになることがあります。
この日も、呼ばれるまでの間に、
- これまで歩んできた人生のこと
- 家族との関わりの思い出
- 退院後の暮らしのこと
- これから先への願い
そんな話をたっぷり聞かせていただきました。
お客様の言葉のひとつひとつが、まるで胸の奥の引き出しからそっと取り出した宝もののようで、私はゆっくり耳を傾け続けました。
「話していたら気が楽になったわ」
その言葉に、こちらの胸も満たされます。
今後は訪問医療へ。安心につながる選択
診察を終え、帰り道。
お客様は「通院は少し大変だわね」とぽつり。
主治医とも相談し、これからは訪問医療に切り替えることとなりました。
車やバスでの移動、待ち時間の負担が軽くなることで、お客様の生活リズムはずっと穏やかになるはずです。
「これなら安心ね」
その安堵の表情を見て、私たちもホッとしました。
一人暮らしの方にこそ届けたい「そばにいる安心」
今回の通院同行は、小さなお手伝いのひとつです。
しかし、ひとり暮らしの方にとっては「誰かが隣に座っている」というだけで、景色が温かく変わる瞬間があります。
通院は、身体の治療だけではなく、心の負担が大きい場面でもあります。
道順の不安、説明を聞き漏らす心配、帰り道の疲れ。
そうした気がかりを一つずつ減らしながら、安心して生活していただけるよう、これからも丁寧にサポートしていきます。
ひとりで抱え込む必要はありません。
必要なときには、どうぞ遠慮なく頼ってください。
あなたの暮らしに寄り添い、そっと力になる存在であり続けたいと思っています。
上記サポート事例は、当社グループ会社の株式会社PSE資産プランニングが賛助会員として参画している、一般社団法人 NIPPON終活サポートセンターの身元引受契約に基づく対応事例です。
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