※プライバシー保護のため一部内容を調整しております。
■ご相談の背景

鶴ヶ島市にお住まいの80代男性より、
「自分の財産をきちんと整理しておきたい」
というご相談をいただきました。
ご本人は重いご病気で入院中であり、医師からも余命についての説明を受けている状況でした。
過去にご親族の相続で大変な思いをされた経験から、
- 遺言書は必ず残したい
- 相続人同士で揉めない形にしたい
という強いご意向をお持ちでした。
■課題とリスク
今回のケースでは、以下のような課題がありました。
- 病状が進行しており時間的猶予が少ない
- 公正証書遺言の作成が間に合わない可能性
- 相続人関係が複雑
- 不動産を含む財産分配の意思が明確にある
このまま何も対策をしない場合、
👉 相続人間での争い
👉 手続きの長期化
👉 本人の意思が反映されない相続
といったリスクが想定されました。
■ご提案内容(専門家連携)
当社では、行政書士・司法書士などの専門家と連携し、
①危急時遺言の作成
②公正証書遺言の並行準備
をご提案しました。
ご本人も「すぐにでも遺言を残したい」と強く希望され、まずは危急時遺言の作成を優先することになりました。
■危急時遺言とは?
危急時遺言とは、
👉 死亡の危険が迫っている場合に
👉 証人3名以上の立会いのもと
👉 本人の意思を口頭で伝え、書面化する
特別な遺言方式です。
通常の遺言と異なり、
- 公証人が不要
- その場で作成可能
という特徴がありますが、後日、家庭裁判所での「確認手続き」が必要です。
■実際の対応内容
ご本人の病室にて、証人3名の立会いのもと、
- ご本人が遺言内容を口頭で伝達
- 証人が筆記
- 内容を読み聞かせて最終確認
という流れで遺言を作成しました。
その後、病状はさらに進行し、公正証書遺言の作成は叶わないままご逝去されました。
■家庭裁判所での確認手続き
危急時遺言は、そのままでは効力を持たないため、家庭裁判所へ「遺言確認申立」を実施しました。
裁判所では、
- 遺言作成時の状況
- 本人の意思能力
- 手続きの適正性
などが審査されます。
本件では、
📄入院中に病状が急変し、死亡の危急に迫った状況で作成
📄証人3名の立会いのもと適正に作成
であることが認められ、遺言の有効性が正式に確認されました
■遺言書の検認と執行
その後、
- 家庭裁判所での検認手続き
- 遺言執行者としての通知
- 財産調査・分配手続き
を順次実施しました。
遺言内容に基づき、
- 不動産の名義変更
- 預貯金の解約・分配
- 各相続人への通知
を進め、遺言執行は無事完了しました。
■結果とご家族の声
ご親族からは、
「本人の意思がしっかり形になって安心した」
「揉めることなく手続きが進んで助かった」
というお言葉をいただきました。
■今回のポイント
今回の事例の重要なポイントは以下の通りです。
- 危急時でも遺言は残せる
- 専門家連携により法的に有効な形を確保
- 家庭裁判所の手続きまで見据えた対応
- 遺言執行まで一貫サポート
■まとめ
危急時遺言は、あまり知られていない制度ですが、
👉 「時間がない状況でも意思を残せる」
👉 「相続トラブルを防ぐ強力な手段」
です。
ただし、手続きが厳格、かつ裁判所対応が必須であるため、専門家との連携が不可欠です。
当社では、法律専門家と連携しながら、
- 遺言作成
- 相続対策
- 遺言執行
までトータルでサポートしております。
お困りの際は、お気軽にご相談ください。
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