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ご相談の内容
川越市にお住まいの80代女性から、市役所を通じてご相談をいただきました。
「実家で一人暮らしをしていた姉が亡くなったのですが、相続手続きをどう進めればよいかわかりません。」
ご家族で調べてみたところ、実家の土地や建物の名義が亡くなったお父様のままになっていることが判明しました。
さらに調査を進めると、相続手続きが一度では終わらず、お父様からお姉様へ、そしてお姉様から相談者様へという「二世代にわたる相続手続き」が必要な状況でした。実際に不動産は複数の土地と建物で構成されており、畑や山林も含まれていました。
相続登記が終われば安心だと思っていた
近年、相続登記の義務化もあり、「まずは名義変更をしなければ」と考える方が増えています。
しかし実際には、相続手続きの本当の課題はその後に見つかることも少なくありません。
今回も専門家と連携して相続登記を進め、無事に相談者様名義へ変更することができました。相続人が一人であっても、前の世代の相続が未処理だったため、二段階の相続登記が必要な案件でした。
ところが、名義変更が終わった後に新たな悩みが浮上します。
「私はもう高齢ですし、この実家も土地も必要ありません。売却したいのですが、本当に売れるのでしょうか……。」
本当の問題は「相続」ではなく「処分できない不動産」だった
不動産は資産になる一方で、条件によっては処分に大きな苦労を伴います。
今回の不動産には、
- 畑(農地)
- 宅地
- 建物
- 木が生い茂った山林
が含まれていました。
特に畑については、農地法の規制があるため、一般的な住宅地のように自由に売却できるわけではありません。
また、山林についても買い手が限られ、維持管理の負担や伐採費用などが問題になります。
相談者様は、
「子どもに迷惑をかけたくない」
「固定資産税だけ払い続けることになるのではないか」
「このまま誰も引き継がなかったらどうなるのか」
という大きな不安を抱えていらっしゃいました。
不動産は『持っているだけで安心』ではない時代
昔は、
「土地があれば安心」
「不動産は財産になる」
と言われていました。
もちろん今でも価値の高い不動産はあります。
しかし、人口減少や空き家増加が進む現在では、すべての不動産が資産になるとは限りません。
特に、
- 農地
- 山林
- 利用予定のない実家
- 管理が難しい地方の土地
などは、相続人にとって大きな負担になるケースも増えています。
相続が発生してから慌てて対応すると、
- 名義変更に時間がかかる
- 相続人の数が増える
- 売却先が見つからない
- 管理費や固定資産税が発生し続ける
といった問題が起こりやすくなります。
専門家と連携しながら売却を実現
回の案件では、司法書士や不動産関連の専門家と連携しながら相続登記を進め、その後の売却方法についても検討を重ねました。
農地の取扱いや地目の課題なども整理しながら進めた結果、最終的には不動産買取業者へ売却することができました。売買契約では複数の農地・宅地・建物を含む不動産の売却が成立しています。
相談者様からは、「どうなることかと思いましたが、ようやく肩の荷が下りました。」
というお言葉をいただきました。
担当者より
相続のご相談を受けていると、「相続手続きが終われば安心」と思われている方が少なくありません。
しかし実際には、相続後にその不動産をどうするのかまで考えておくことが大切です。
特に農地や山林、利用予定のない実家は、将来的にご家族の負担になる可能性があります。
相続が発生する前でも、
- 不動産の状況を確認する
- 名義を確認する
- 利活用や売却の可能性を検討する
- 必要に応じて専門家へ相談する
ことで、将来の負担を大きく減らせる場合があります。
「うちの土地は大丈夫だろうか」
「実家を誰も使う予定がない」
「農地や山林を相続することになりそう」
そんな不安をお持ちの方は、早めの準備をおすすめします。
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