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奥様を見送られてから、まだわずか1か月。
その間に、この方の生活環境は大きく変わりました。
施設入所中の生活の整理
ご自宅や財産関係の確認
ご葬儀後の手続き
相続に関わる準備
そして、これから暮らす東北の実家へ戻る決断
短期間の中で、次々と訪れる選択と判断。
どれも簡単なことではなく、そのたびに立ち止まり、考え、気持ちを整理しながら前に進んでこられました。
私たちは、その都度一緒に状況を確認し、選択肢を整理し、ご本人が納得できる形を探し続けてきました。
いよいよ「出発の日」
本日、施設を退去し、東北へ向けて出発されました。
荷物は本人の負担を少なくするため
リュックサックひとつ
そして奥様のご遺骨
本当は施設から大宮駅までタクシーで移動する予定でした。
けれどご本人はこうおっしゃいました。
「タクシー代がかかるから、電車で行きます」
川越駅から在来線で大宮へ。
ご遺骨は専用バッグに入っていましたが、骨壺はやはり重みがあります。
「私が持ちましょうか」とお声かけしましたが
返ってきたのは静かな一言でした。
「自分で持ちます」
重そうにしながらも、しっかりと持つ姿。
そこには、
“妻のことは最後まで自分が責任を持つ”
そんな強いお気持ちが、言葉以上に伝わってきました。
迷わないように、安心して行けるように
新幹線は指定席を手配し、
乗り過ごしの心配がないよう、下車駅が終点になる便を選びました。
ホームでは、東北で迎えてくださるご親族とも電話をつなぎ
到着後の流れを直接確認。
ひとつひとつ不安を減らしながら、出発の時を迎えました。
発車のベルが鳴り、ゆっくり動き出す新幹線。
窓越しに小さく会釈をされる姿を見送りながら、胸の奥がじんわりと熱くなりました。
この1か月は、きっと嵐のような時間
奥様を亡くされた悲しみの中で
住まいのこと
手続きのこと
お金のこと
これからの暮らしのこと
気持ちの整理が追いつかないまま、現実の対応に追われる日々だったと思います。
それでもご本人は、
投げ出さず
人のせいにせず
一つひとつ、自分の人生として受け止め、決めてこられました。
その姿を、私たちはすぐそばで見させていただきました。
ここで終わりではなく、「次の生活の始まり」
東北に戻られてからも、
・役所の手続き
・生活環境の整備
・相続に関する対応
など、やるべきことはまだ続きます。
しばらくは落ち着かない日々になるかもしれません。
それでも、ようやく
“帰る場所で新しい生活を始める”
そのスタートラインに立たれました。
私たちはこれからも、遠方からではありますが
必要なサポートを続けながら、
この方が
少しでも早く
安心して
穏やかな日常を取り戻せるよう
静かに寄り添い続けていきたいと思っています。
上記サポート事例は、当社グループ会社の株式会社PSE資産プランニングが賛助会員として参画している、一般社団法人 NIPPON終活サポートセンターの身元引受契約に基づく対応事例です。
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